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自律神経失調症というゴミ箱的診断 - 路上の精神医学

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自律神経失調症というゴミ箱的診断

YukiyaMEDICAL


個人的には「自律神経失調症」は単一疾患ではないことが明らかであり、廃止されるべき診断名だと考えています。

上記記事にも記載があるように、「うつ病、不安障害という病気かもしれませんし、パーキンソン病などの神経疾患、または長期の糖尿病による合併症などもあるかもしれ」ません。

「起立性調節障害(起立性低血圧)、過敏性腸症候群、緊張性頭痛、片頭痛、メニエール症候群、過呼吸症候群、機能性消化不良、逆流性食道炎など」に付随する症状である可能性もあります。

治療は診断ありきで決まるものですから、症状の真の原因疾患に辿り着く努力はなされるべきです。
それをせず、通り一遍の診察と検査で患者さんの訴えを説明する器質的・機能的な問題をみつけられなかったからといって、安易に「自律神経失調症」という診断を告げてしまうのは、診断論的怠慢と言えるでしょう。
この場合の「自律神経失調症」には、「診断のゴミ箱」以上の存在意義がありません。

そして、診断において怠慢な医者は、当然のごとく、治療においても怠慢です。
自律神経失調症と診断した患者さんに対し、彼らはほぼ例外なく、ベンゾジアゼピン作動薬による「慢性的な対症療法」を行います。
そしてそれは、ある意味で不幸なことに、しばしば有効なのです。

一部の一般科、あるいは精神科・心療内科を受診した患者さんの不定愁訴がこの病名で一括りにされ、ベンゾジアゼピン作動薬を漫然と処方される。
「自律神経失調症」という診断が公的な診断書においてすら認められているという現状が、ベンゾジアゼピン依存の温床の1つになっている一面があるように、僕には思われます。


== footnote ==
Wikipediaによれば、自律神経失調症は、「日本心身医学会では『種々の自律神経系の不定愁訴を有し、しかも臨床検査では器質的病変が認められず、かつ顕著な精神障害のないもの』」と暫定的に定義されている」そうです。

「この病気は1961年ごろに東邦大学の阿部達夫が定義したものであるが、現在も医学界では独立した病気として認めていない医師も多い。疾患名ではなく『神経症やうつ病に付随する各種症状を総称したもの』というのが一般的な国際的理解である」。

いずれも、出典は提示されていません。
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10-07 09:40


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